アルバイトによっては、面接でかなり答えにくい質問が出てくる事もあります。
そんな質問の中でも特に「自分の短所は?」は難易度が高めです。
失敗しますと、相手にかなりマイナス印象を与えてしまう事も…。この質問には事前に答えを用意していませんと、その場の勢いでは上手く行きづらい質問ですから、「こう答える」というアイデアを持って挑みたい所です。
アルバイト面接の短所の答え方をまとめました。
短所はどう答えるのがベスト?
面接で短所を聞く理由は、面接官によっても様々ですが、一番シンプルな理由は「その応募者の苦手な事や、採用した後に起きそうなトラブルを知りたい」という所です。
応募する側も面接には受かりたいですから、やはり「良い事」を言おうとしますよね。
そのため、どうしても自分の苦手分野や、失敗しやすい所は隠して話す事になってしまいます。
面接官の側からは、その「苦手な所を聞いたうえで、採用するかどうか決めたい」という気持ちがあります。
そのため、こういった(少し意地悪な)質問が出てくる理由です。
「特にありません」「今は思い浮かびません」はNG!?
苦手な事や隠したい部分がある時、ふと「特にありません」と言ってしまいたくなりますが、これは絶対にNGですので止めておきましょう。
不得意な事や短所がない人はいませんので、この質問に「無い」「わからない」と答えてしまうと、回答を拒否した形になってしまい、とても印象が悪くなります。
避けておいた方がいい短所は?
次に、「これは避けておくべき」と言われる短所をいくつかご紹介です。
これらに共通していますのは、「同じ失敗を入社後にやりそう、しかも会社への迷惑が大きそう」と面接官に思われてしまう答え方という点です。
また、社会人のマナーや「さすがにダメでしょ…」と引かれてしまう物ももちろんリスク大き目となります。
「遅刻が多い、寝坊しやすい」「喧嘩っ早い」
このあたりの答え方をしてしまいますと、面接官もすぐに「入社後に遅刻や喧嘩が起きるのは困る!」と想像できてしまい、合格が遠のいてしまいます。
また、社会人のマナーとして遅刻は無しですので、マナー違反系には面接官も厳しい見方をされてしまいます。
「自分にも他人にも厳しい所です」
これは、よくある言い方としては「仕事にこだわりを持っていますので、後輩や新人への教育が厳しくなりすぎる点は短所だと思います」的な言い方ですね。
仕事への熱心さをアピールできるので便利な言い方なのですが、どうしても「入社後に後輩をビシバシしごいて辞めさせるのでは?」という不安を与えてしまいます。
また、社内の雰囲気を悪くしそうという印象も与えてしまう場合も…。かなり体育会系の求人なら大歓迎でしょうが、それ以外では使いづらい言い方です。
「打たれ弱い」「メンタルが弱い」「体が弱い」
これもやはり避けておく方が安全です。
実際に「メンタルや体が弱いんです」と宣言してしまいますと、もう入社前から「私に厳しくしたら辞めますよ!」と宣言しているような物ですので、採用側は引いてしまう可能性が大です。
体調を崩しやすい点や、持病などは仕事に支障があるなら、面接で相談するのも一つの方法です。
しかし、それは「弱みは何ですか」の質問で答える内容ではありませんので、相談するなら面接の最後の方にしておく方が良いでしょう。
「自分の弱み」の王道の説明方法
よく就活本などにも書かれていますように、
例えば、自分の長所が「明るく、仕事を楽しめる性格」だとしますと、その長所が強く出すぎて、短所に見えてしまう所を想像するとスムーズです。
例えば、先ほどの「明るく仕事を楽しめる」という長所の男性の場合。
仕事を楽しみすぎているシーンをイメージして、それを短所っぽく言いなおしてみましょう。
いくつかあると思いますが、例えば「うるさいと言われる」「テンションが高すぎると言われる」「場の空気を無視する時がある」などもありますでしょうか。
同じように、長所が「真面目な所」だとしますと。
これもまじめに働いている人の姿をイメージして、それを短所っぽく言いなおしてみます。
すると…「真面目すぎて融通が利かない」「ノリが悪い」「頑張りすぎてしまう」などでしょうか。
短所を直接探すより、長所をひっくり返す方が楽!
自分の短所はどこだろうと探しますと、なかなか浮かびにくいものです。また、自分の悪い所探しをするような気分になり、あまり精神的にも良いとは言えません。
こんな時は、まず長所をひとつ決めてしまいましょう。
その長所を持っている「他人」をイメージして、その人をちょっと悪く言うくらいの気持ちで、短所を想像してみますと、スラスラ浮かんできやすくなります。
思い浮かばない時は、王道の「短所の例」を使いましょう
かといって自分の短所ばかり、時間をかけて考えるのも時間がもったいないものです。
そんな時は、よくある例や言い方を使って、さらっと済ませてしまうのも方法です。
無難で誰でも使いやすい例をまとめました。
無難な例1.「頑張りすぎてしまう所が短所です」
長所を聞かれたときは、なるべく「真面目に仕事を頑張る事です」などを答えておきますと、短所はその逆ですから、この言い方が使えるようになります。
店長や面接官の方も、頑張りすぎる人を嫌いになる事はあまりありません。
まれに細かいツッコミが入るとするなら「頑張りすぎたらどうなるの?」と言われる事があるくらいでしょうか。
その答えに「体を壊す、体調を崩す、病気になって休む」などは避けましょう。
無難に行くなら、「笑顔が減ったり、作業ペースが落ちたりしますので、気を付けたいです」あたりが正解でしょうか。
無難な例2.「少し真面目すぎる部分もあるので、そこは短所かも知れません」
同じように、真面目すぎるというのも便利な言い方です。不真面目な人よりは、少し頑張りすぎるくらい生真面目に仕事をしてもらえる方が、お店の方々の評価も高くなります。
もちろん自分がとても「不真面目そう」という印象を持たれている服装や髪型の場合は使いにくいのですが、ほとんどの方は問題なくやり過ごせる答え方です。
無難な例3.「少し先走ってしまう部分は短所かも知れません」
この言い方は、先に長所で「新しい事を早く覚えられる、物覚えがいい」や「率先して仕事に取り組む、やる気がある」などを言っている場合に便利です。
要は、新しい仕事をもっと早く、しっかり学ぼうとしすぎるあまりに先走ってしまうという答え方ですね。
こちらも上の例と同じように、仕事にしっかり取り組むあまりに急いでしまうという短所な訳ですから、ダラダラと働きそうな人よりぐっと評価は高くなります。
まとめ
短所は面接の中でも答えにくい質問の代表です。しかし、無難な答え方を覚えておくだけで問題なくやりすごせる質問でもあります。
ぜひ、王道で答えるか、あるいはオリジナルの言い方を作ってみて、難しい質問にもスラスラ答えていってくださいね。
素敵なアルバイトとのご縁がありますように!